★「フラワーコーポ」のように築年数十年を経過すると当初はある程度平均化していた区分所有者の所有層の構成にバラツキが生じてきます。今後の大規模改修に伴う費用負担（積立金増改訂、一時金の負担）について意思統一の難しさも含め、どのように考えられていますか？
大規模修繕を想定して積立てるのではなく、その都度目的を定め、改修をしていきたいと考えています。
★過去の記録を見ますと、屋上防水から外壁塗装まで、大体一通りの修繕は実施されていますが、今後の改修はどのように考えられていますか？
管理組合としての優先順位を定め、ライフサイクルプランを参考に改修を実施していきたいと思っています。今現在考えているのは、デジタルテレビ共視聴設備の配線工事くらいですね。
★「フラワーコーポ」は鉄骨造ですので、鉄筋コンクリート造に比べて躯体を長持ちさせるには有利だと考えられます。弊社でも、魅力あるマンションとして注目しているんですよ。弊社から提案させていただいたライフサイクルプランについては、どのように考えられていますか？
限られた資金の中で建物の資産価値を維持していく上では、前にも述べましたが、建物の躯体諸設備の改修については、優先順位を定め計画的に実施していく必要があると考えています。そういった意味では、今般の提案は大変活用できると思います。それだけライフサイクルプランに期待しています。
★「フラワーコーポ」管理組合に対して弊社が提案したライフサイクルプランとは、最終的には建替も考慮に入れながら将来を見据えて建物・設備に対する改良保全計画を策定し、修繕順位や資金計画を明確にする生涯運営計画のことです。ライフサイクルプランを提案する目的は、将来のために区分所有者が主体的な意思決定を行い、資産価値を維持・改善していくことです。
臨時総会決議を経て、ライフサイクルプランを弊社に作成依頼していただきました。現在、弊社はライフサイクルプランを作成すべく調査を行っています。将来的に資産価値を高め、入居者の皆様に喜んでいただける提案ができるよう努めていきます。
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