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スマイル21
タイトル
 昭和48年、札幌市白石区に建てられた「フラワーコーポ」は、居住空間を重視する設計概念が主流である中で、二層吹抜けのプレイランド(2階)と、ガーデン(4階)を備え、それを取り囲むように住戸設置されているという「ゆとり空間」を重視した45戸のマンションです。現在でもその個性は圧巻で、外観からは想像できない魅力ある内部共用空間を持っています。新築当時は立派なマンションも、30年近い年月が経過すれば内外とも劣化します。「フラワーコーポ」は、大規模修繕と部分補修を繰り返し、ある種の延命をしてきたマンションです。  今回は、管理組合を代表して、大野頌理事長にお話しを伺いました。


大野理事長
フラワーコーポ
管理組合
大野理事長
★マンションの永住志向が高まっている中で、今のマンションに住まわれている理事長の思いをお聞かせください

戸建てにも住んでいたこともありますが、除雪で大変な思いをしたことがあります。その点、マンションは除雪の面では快適です。また、当マンションは集中暖房であるため、暖房費は嵩みますが、余熱があるため真冬は助かることが多いです。2、4階にオープンスペースがあるので、規模の割りに住戸数が少なめだと言えますが、私は大変気に入っています。


★これから将来的に、設備システムの変更や、住戸の増築なども考慮した上での提案をしていきたいと考えているのですが、区分所有者全員が必ずしも同じ意見で統一されるとは限らないのが難しいところですね。

管理費が高いとか、なんだかんだ言っても、結局、みなさんも吹抜け大きな共有空間のある贅沢な作りが気に入っているのだと思います。

★数十年経過すると、区分所有者の入れ替わりもあると思うのですが、入居者の快適性があって、また資産価値が高まるためにはどんなリニューアルが考えられると思いますか?

私の個人的な意見としては、このままの状態でも十分だと思います。問題は、この状態をどれだけ維持させるかだと考えています。
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