リフレッシュ部一級建築士 友田 晶(建築設備診断士〈BELCA〉)
■1.「赤水」「錆づまり」「漏水」を引き起こす鋼管の孔食
給水・給湯等に用いた鋼管の内面に生じる孔状の浸食で錆こぶを形成し、その下がえぐられ「赤水」「錆づまり」「漏水」が生じます。原因は通気差腐食であり、錆により鋼管表面に溶存酸素が到達できず、周辺部が+電極(カソード)、錆こぶ下が-電極(カソード)となる電池が形成され、腐食します。「錆こぶ」の生成は、水質や水の流れの状況、鉄バクテリアの存在等が腐食を促進すると言われています。
■2.多発するライニング鋼管の管端腐食による漏水
腐食に強い塩化ビニルやポリエチレン等の樹脂でライニングがされている鋼管であっても「ネジ接合」の場合は「管端部」及び「余りネジ部」は鋼が露出している等、腐食処理が不十分だと接合部に腐食が集中的に発生します。最近は「管端防食機構内蔵継手」等を使用するようになってきています。
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