平成11年末現在、マンションのストック戸数は368万7千戸、居住者は1千万人と推定されています。区分所有者の多くは、マンションの管理に関心が薄く、総会の参加者は組合員の4割程度で管理組合活動も停滞しがちであります。管理組合の大部分(約85パーセント)が管理業者に管理を委託しています。管理業者は、平成11年度末現在535業者ですが、デベロッパーのグループ企業が多く、その他の多くは企業規模が小さい。マンション建築業者から自立した一定の企業規模を有する管理業者の成長が望まれていました。このような条件が複合してバブル崩壊期の厳しい経済情勢の下でマンション管理をめぐる不祥事が発生したものと考えられます。 |