マンション管理会社とは?管理組合との違いは?
マンションは、人々の暮らしと財産が集まる場であり、快適な生活を送るためには適切な「管理」が不可欠です。日常の清掃、受付業務、設備の点検、24時間対応の緊急サービスなど、これらを円滑に行うためにはマンション管理会社のサポートが重要となります。
この記事では、マンション管理会社と管理組合の「役割」と「違い」を整理するとともに、最適な管理会社を選ぶためのポイントをご紹介します。契約を検討する際にぜひご参考ください。
マンション管理会社とは
マンション管理会社とは、管理組合および管理組合法人の委託を受け、代わりに清掃や受付対応、巡回設備点検など実務をおこなう専門業者です。
専門知識や経験を活かして、建物の価値を維持し、居住者が快適に暮らせる環境を提供する役割を担っています。マンション管理会社の業務内容
- 経理業務
- 管理費・修繕積立金の収納と支払い代行
- メーター検針と料金精算
- 折衝・運営業務
- 業者・官公庁・居住者との連絡調整
- 管理組合運営補助と修繕計画立案
- 設備保守点検
- 共用設備の定期点検と緊急対応
- 給水設備の清掃
- 清掃業務
- 共用部分の日常清掃と定期的な特別清掃
- 監視業務
- 各種設備の遠隔監視
- フロントサービス
- 荷物の受け取りや各種取次ぎサービス
マンション管理組合とは
マンション管理組合とは、区分所有者の共有の財産である敷地、建物の共用部分、付属の建物および付属施設の維持管理を主な目的とする団体のことです。
全体の意思決定は管理組合によって行われ、その指示に基づいてマンション管理会社が実務を担当します。
マンション管理組合の主な業務
- 共用部分の維持・管理、処分、変更など
- 会計業務
- 日常的な連絡業務
マンション管理組合の組織と役割
- 総会:マンション管理組合の最高意思決定機関。重要な事項はここで決定されます。
- 理事会:総会の決定に基づき、日常的な業務を遂行する機関。
- 理事長:マンション管理組合の代表者。理事会を代表します。
一般的な理事会の構成メンバー
- 理事長
- 副理事長
- 会計担当理事
- 監事(役員の業務遂行や会計をチェックする役割)
マンション管理会社とマンション管理組合の違い
マンション管理組合は「マンションのオーナー」であり、マンション管理会社は「管理のプロフェッショナル」として業務を委託されます。
簡単に言えば、管理組合はマンションの意思決定を行う主体であり、管理会社はその指示のもと、実際の管理・運営を代行する専門業者です。
以下に、それぞれの役割を整理します。
- マンション管理組合
マンションの区分所有者全員で構成され、建物の維持管理に関する意思決定を行います。 - マンション管理会社
管理組合の委託を受け、建物の維持管理、清掃、設備の点検、会計管理などの実務を行います。
マンション管理会社を利用するメリット・デメリット
マンション管理会社は、マンションの管理や維持をプロとしてサポートする頼れる存在です。ここでは、そのメリットとデメリットを解説します。
マンション管理会社を利用するメリット
- 専門的なサポートで安心
管理会社は、設備点検や清掃、修繕計画の立案など、建物管理に必要な専門知識を活かして支援します。 - トラブル解決が迅速
日々、マンションで発生するトラブルに迅速かつ適切に対応します。管理員による受付対応や、警備の巡回点検など24時間365日対応する管理会社もあります。 - 修繕計画の立案・実行
長期的な建物の資産価値を維持するための修繕計画を作成し、適切に実施します。
マンション管理会社を利用するデメリット
- コストが発生する
管理会社を利用するには管理費が必要です。サービス内容に見合わない高額な費用が発生すると住民の負担が増える可能性があります。 - サービスの質にばらつきがある
提供されるサービスの質や対応力に差があるため、期待と実際のサービス内容が異なる場合があります。 - コミュニケーション不足
管理会社と管理組合や住民との意思疎通が不足すると、要望が十分に反映されずトラブルが発生することがあります。
マンション管理会社には多くのメリットがありますが、デメリットも理解し、住民のニーズに合った管理会社を選択することが大切です。
マンション管理会社の選び方
管理会社を変更する時、どのように会社を選べばよいのかポイントをご紹介します。信頼性の高い管理会社を見つけるための参考にしてください。
マンション管理会社を選ぶポイント
- 実績や評判をチェックする
- 管理会社の過去の実績や評判を調査し、信頼性を評価します。
- インターネット上の評価や口コミを参考にしつつ、業績や安定性も確認しましょう。
- サービス内容がニーズに合っているか
- 管理会社が提供しているサービスが、管理組合・居住者の要望に合っているかを見てみましょう。
- 清掃や設備点検、フロントサービスなど、必要なサポートが含まれているか確認するのがポイントです。
- その上で契約内容を詳細に確認し、契約に不安があれば専門家に相談することをおすすめします。
- 管理スタッフの教育がしっかりしているか
- 管理員の質は、マンションの品質に直結するため、管理員の教育や研修体制が整っているかを確認します。
- 自社内で管理員を養成・教育している会社は、サービス品質の維持に努めていると考えられます。
- 問題が起きたときにすぐ対応してくれるか
- 緊急時にすぐに対応してもらえるかどうかも重要です。
- 24時間365日対応してくれるマンション管理会社なら、急なトラブルでも安心できます。
- お金の管理がしっかりしているか
- 毎月の管理費などお金の管理が透明で、公正に行われているかを確認します。
- 財務状況の報告が定期的に行われ、お金がどう使われているかを把握できる会社を選びましょう。
これらのポイントを総合的に評価し、マンションの特性や居住者のニーズに最適な管理会社を選ぶことが、快適なマンションライフの実現につながります。
マンション管理に関するお悩みやご相談はエムエムエスまで
この記事では、マンション管理会社と管理組合の「役割」や「違い」についてご説明しました。マンションの維持管理は、住民の快適な暮らしや資産価値を守るために重要です。マンション管理に関するお悩みやご相談がございましたら、エムエムエスマンションマネージメントサービス株式会社に是非ご相談ください。